* 健康食長寿食を求める、鯨の冒険 * (含)抗ガン 抗加齢学  < kujila-books ホームページへ >

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第 三 章
* 高橋晄正先生を読む の 2 * 



< 魚の干物、ワラビで、ガン。>

* く じら の雑誌の中 * 





高橋コウ正先生。高橋こう正先生の、この段では、
自然食品のそれぞれに、安全性を科学する。

魚の干物や塩漬けで、胃ガンになるッ ・ ・ ・ ??
ワラビは、発ガン物質を含む ・ ・ ・ だとを ??


*      *      *



< 魚の干物は、胃ガンの元。>


我が国は先進国中、飛び抜けて、胃ガンの多い国である。

ある人が、食品添加物原因説を説いた。 これに対し、東大医学部、病理学教室
の、吉田富三教授が、反論した。

明治以来、胃ガンが最も多い。 食事由来の胃ガンは、発生に十年掛かる。 江
戸時代末期に、食品添加物が有ったか?

このように、胃ガンの原因に食品添加物を持ち出すのは、無理がある。



( この本の第一章、新谷弘実先生は、日本人の胃ガンの多さは、ビタミン A
   の摂取不足ではないか?

   と、書いておられるが、ワシとしては採用しかねる。 日本人の胃ガンの
   多さは、ここに紹介した、高橋先生の説が、一番近いのではないか? )



日本人は、亜硝酸塩の摂取の、多い国である。 硝酸塩を摂取しても微生物が
亜硝酸塩に変える。

亜硝酸塩は、食品中の 二級アミンと結合して、ニトロソアミンと成る。



  *       *       *



ニトロソアミンには、発がん性がある。

ノルーウェイの、キツネの飼育場だった。 亜硝酸塩で保存した、ニシンを
餌として与えていた。


キツネが肝ガンで、バタバタと死んだ。  病巣から、ニトロソアミンが検出さ
れた。 ( 胃ガンとは、書いてない。)

これは明らかに、保存剤の亜硝酸塩と、ニシンに含有された 二級アミンが結合
して、ニトロソアミンが生成されたからだ。



口の中の微生物などの働きで、硝酸塩は亜硝酸塩と成る、硝酸塩の過剰摂取。
並びに、二級アミンを多く含有した魚の干物などの多食は、

発ガン性 ニトロソアミンの生成を助長するので、避けた方が良い。 と成る。



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< まず、亜硝酸塩を摂取しない為の 知識。>


亜硝酸塩であるが、製造過程で亜硝酸塩を使用した、ベーコン、チーズから
は勿論。 タバコからも検出される。

日本で販売された、ハンバーガーやプレスハムの 30% からも、出る。 たら
子も、発色用に亜硝酸塩を使うと、全ての検体から出る。


亜硝酸塩は、魚で出来易く、畜肉では出来にくい。 プレスハムは、肉のつなぎ
に魚肉を使うから、検出される。

日本人は、亜硝酸塩の摂取が多い。 これが胃ガンの原因ではないか? 亜硝
酸塩の摂取は、ユーゴの二倍である。 胃ガンの発生も、ユーゴの二倍である。



  *       *       *



しかし、日本人の硝酸塩摂取の 90% は、野菜から来ている。 土壌中のチッ
ソ分が、同じ土中の細菌の働きで、硝酸化したものを、

野菜が、吸収する。 有機農業であれ、チッソ肥料をパッパッとまいた化学肥料
農業であれ、含有量は同じ。

よって、肥料の過多は、堆肥であれ化学肥料であれ、考えものなのだ。


硝酸塩の多い野菜は、大根、春菊、小松菜、からし菜、ホウレン草、パセリ、セ
ロリ  ・・・・  などである。

反対に少ないものは、穀類、豆類、果物。 ニンジンやナス、キャベツ、イモ類
は、この中間に位置する。



漬物では、野菜中の硝酸塩は、亜硝酸塩にかわるが、三日目をピークとして、
その後は低下する。

よって、漬け始めて三日目の食用は、避けるべき、かも知れぬ。



< 次に、二級アミンの多い食品を見る。>


数値はいずれも、100mg 中の、含有量である。

  イカの醤油煮 ( 缶詰 )  41 mg / 100 mg 中 ( 以下同じ )
  いわしの油煮 ( 〃 )  20 mg /

  乾たら           26 mg /
  スルメ           26 mg /

  乾かつお フレーク     20 mg /
  イカの燻製         12 mg /


見れば、缶詰。 干物より多いではないか? 高橋先生の文中、缶詰には言及
されてないが  ・・・  ?

この数値からは、魚の缶詰の多食も、疑問に成る。



  *       *       *



魚の干物で胃ガンに成る  ・・・  は、この辺から来ている。  乾タラは、
生タラの 30倍もの二級アミンを、含有する。

魚を干ものにする  ・・・  とは、二級アミンを増やす作業に外ならない。
秋田名物しょっつる鍋は、塩漬けニシンの上澄み液が、出汁 ( だし ) である。


つまり、しょっつる鍋の味は、二級アミンの味である。 これで硝酸塩たっぷり
の野菜を、同時に摂れば、

体内で ニトロソアミンが生成され、胃ガンを作る人体実験、してる様な
ものだ。



みやげ物店の魚の干ものは、二級アミンの宝庫である。 買うのを止めた方が
良い  ・・・・  ???



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つまり、魚の干物は、多食するな。 魚を食べたい向きは、なるべく 生魚を買っ
て来て、調理して食べよ  ・・・  と成る。

魚の干物には、独特の旨味がある。 酒の肴なら、答えられぬ味とは成る。
だが、身体の中では、亜硝酸塩と結合して、ニトロソアミンとなり、


発ガン性を発揮してるのだ。 胃ガンなど、作られては堪らんので、これからは、
魚の干物も、ほどほどにしよう。

先進国中、日本人にのみ、際立って胃ガンの多いのは、この魚の干物が原因で
は、なかろうか ?  ・・・・   高橋先生の文。



  *       *       *



畑のチッソ肥料を減らせば、硝酸塩の少ない野菜が作れる。 しかし、チッソ肥
料の大量使用が無いと、肥料会社と農協が困る   ・・・   らしい。

二級アミンの多い食品を、減らそうとすれば、たら子、塩辛、干したら、するめ
などなど。  干物の業者は、大弱りだ。



  *       *       *



ビタミン C は、亜硝酸塩の一部を分解して、酸化チッソの形にする。 これに依
り、ニトロソアミンの生成を、90% 以上防ぐ効果が有る、と言う報告を見た。

ビタミン E にも、同じ働きがあるとされる。 しかし、日本人の野菜の摂取量は
欧米人の倍以上なのに、胃ガンの発生が世界最高だから、

ビタミン C の効果も、眉唾ではないか  ・・・  と、皮肉る研究者も居る。



  *       *       *



以上から、胃ガンの原因ではないか ?  と、されるニトロソアミンは、野菜
等からの 硝酸塩の摂取と、

魚の干物などに多い、二級アミンの摂取との、相乗効果である事が、判った。
野菜の摂取を減らすか?

または、魚の干物 ( 魚の缶詰も同じ ) を減らせば、ニトロソアミンの発生の
低下、可能である。



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アメリカは動物性脂肪が、腸ガンや乳ガンを誘発する  ・・・  と知り、
国家的に、バターやラードの使用量を下げた。

(  ただし用心しないと、それを我が国などに売って来る。アメリカとは、
   そう言う国だ。 )


我が国の、ニトロソアミン対策も、アメリカを見習って欲しい。



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< ワラビは、発ガン物質を含む。>


ワラビを、食べてはいけない  ・・・  が、結論である。
明確な発ガン性が、証明されている。


昭和33年 ( 1963年 ) 生のワラビ少量を、数ヶ月以上、長期に与えた
家畜に血尿が有った。 膀胱には ポリープが見られた。

1965年、ワラビを与えたラットの小腸に、腺 ( せん ) ガンが多発。
腸と膀胱にも、ガンが認められた。

この論文中、日本人に胃ガンの多いのは、ワラビの多食ではないか ? の記述
が有る。



  *       *       *



アク抜きや、ワラビを茹 ( ゆ ) でる操作で、発ガン性は低下するが、決して
ゼロには成らないから、用心が肝要である。

木灰でアク抜きなどでは、潜伏期間が延長する。 のち腫瘍が 75% の率で
発生する。 また、発生した腫瘍は良性だった。


ワラビを重曹で処理すると、腫瘍の発生率は、さらに低下する。 塩漬けでは、
危険性が、さらに減るが、

完全に安全では無い事を、肝に銘じて欲しい。



ワラビを大量に食べた乳牛のミルク ( 粉ミルクも同じ ) を、ラットに与える
と、腸や膀胱や腎盂 ( じんう ) に、ガンが発生した。

乳牛に、ワラビを食べさせては、いけない。 ワラビを食べた乳牛のミルクを、
飲んでは、いけない。



  *       *       *



< ワラビの危険性は、部位で大差が有る。>


巻いてる所の発がん性が、大である。 決して食べては、いけない。
根部の発ガン性も、顕著である。 同じく食べては、いけない。


しかし、ワラビの根をすり潰して、水で晒 ( さら ) したデンプンに、発ガン
性は、無い。



○ ワラビの発ガン性は、実験結果で判りました。 ワラビは、ワラビゼンマイ
   と言う位、一体のものです。

   ゼンマイの方は、安全なんでしょうか? 高橋先生の本には、ワラビは書い
   て有るのに、ゼンマイが有りません。

   まあ何ですわ ・・・  用心の為に、ゼンマイも控えましょう。



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次段では良いとされている、三温糖や、黒砂糖を、科学的に検証する。 巷間
言われてる様な有利さは、覆 ( くつがえ ) る。

ニンニクに、精強作用は、無い ? むしろ、食べるな ・・・  と有る。
その他を、扱う。


では、次段にて  ・・・・・






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