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第 七 章 * 2 / 5 

< 花の一分会の、光と陰 >



< 花の一分会にも、有る。 光と陰 >


あれは六年次、五月ではなかったか? まだ臨床実習の最中だ。 テスト、
すでに十回目。

復習の意味を込めて、次の模擬の問題は、この十回分のテストより、出題
する。


この通知、教授会のドカベン。 一分会を呼んで、申し渡した。 その情報
の伝達が、問題、なのだ。

いかにも、現代の、若者文化。 象徴する、伝わり方、だった。 その情報、
一分会の面々。 知るや否や、各自、携帯で、自分の仲間に、通知した。


テストの一週間前、である。 我らの世代の常識なら、一分会の代表、講義
室に全員を集め、次のテストは、かくかくでやんす。

発表するのが、常識。 それなら、問題も起こらず、用は、足りた。


なのに、二十九期の一分会。 分会として、この件の公式発表。 無かった
のだ!

つまり、教授会の申し下げ。 一分会で、ストップ。 全員への通知は、無
し、なのだ! これって、可笑しくない?


情報は全て、一分会のアングラの携帯電話。 仲間内にだけに、伝達。 ワ
シなぞは、アングラ情報には、コミットせんので。

全くの、つんぼ桟敷だ。


テストの前日、ある学生から、知ってますか? 聞かれて、何の事?

明日のテスト。 これまでの十回分から、出ます。 ワシ、へええっ、本当?
てな調子。

一日での対応、絶対に無理。 テストの結果、ワシ、96点。 順位、八十七
番。 ワシの平均は、いつも十番だから、情報の遅れ。 致命的と言える。

なにしろ満点が、六十名だ! 学生は、過去十回分の答。 せっせと暗記、
したんでしょうな。


 *      *      *


だけど諸君、この一分会の行動。 承認、出来ますか? 教授会のドカベン、
みんなに話せ、言うて、指示した内容、ですよ。


一分会、ついに、公式の発表を、しなかった。 ワシ、笑ってしまったよ。
こんな感覚と、倫理観の、歯科医師。 まずいんと、違うか?

でも彼等、すごく好い奴らだ。 だけど、その行動様式。 どっか、良くない。



一分会には、モミケンが居たんで。 ワシ、個人的に抗議すると、なるほど、
それは、良くないですね。 注意しましょう。 とは言ったが、

彼、それを、一分会の面々に、言ったか、どうか? 多いに疑問。


モミケン以外の学生に、これを言おうものなら、あらかさまに敵意ある表情、
される、だけよ。

ワシ、ホンマ。 やれやれ、ですわ。 こんな潜在意識の人間、歯科医師に
成るんだから、諸君。 怖いと言うか、考えてしまうね。


治療中に、先生に楯突(たてつ)いたりすると、先生。 怒りを、露(あら)
わにする。 ってえのも、これじゃあ、当然なんよ。


 *      *      *


人間、普段は善い人でも、利害関係が生じると、別人に成る。 その人の本
性、強い風が吹いて、初めて判る。

世間の人、あの人が、あんな人だとは、夢にも思わなかった! と言う時。
自分には、人を見抜く力。 無かったと、告白してる様なもの。


ワシ、これからの医療。 患者も勉強しないと、何をされるか、分らん時代
に這入ったと、よく言う。

良い医療は、良い医師と、良い歯科医師と、良い患者が居て、はじめて成立
する。

歯科医師に、最も大切なもの。 ワシ、体験的に、心懸けだ。 と、よく思う。


 *      *      *


大学に居ると、自称、名医、講演に来る。 その中で、保険の診療してる
先生。 ワシ、見た事、無い。

二百万円の入れ歯、自費だぜえ。 咬み合せの治療。 ある先生、三十万
から。 先生いわく。 ボク、これまでに、二万名の患者。

診て来ました。


単純に掛け算して、六十億だ! 歯科医師の自費は、余程、清らかな方、
以外、正確に申告は、しない。

おそらく、その先生も、節税には、抜かり、無いでしょう。 別の先生、
インプラント、六名の歯科医師を擁し(ようし)。 稼ぎまくり。


同級生で、その先生の病院の、見学。 入り口のドア。  部厚いヒノキ。
漆塗り、なんですよ。

貧乏人は、来なくていい! 叫んでるみたいでした。 もちろん、保険診
療なんて、お呼びじゃ無い。 受付で、保険証なんか、出したりすると、

横面(よこっつら)、張られる。


 *      *      *


保険診療は、日本の善政である事、間違いありませんが、歯科医師をして
みると、患者からは見えない問題点の、多いのも、事実です。

保険で治療のクセに、ごちゃごちゃ、文句言うな! 歯科医師、時として
お腹の中で、叫ぶのです。


この点で、ワシも、あかんのです。 2008年。 保険の患者、やって
ません。 保険の入れ歯、十個作るより、自費の一個が、はるかに、

はるかに、儲かる! んです。 保険なら、数だ! は、大学で、一体、
何回、耳にした事で、あありましょうか?


今のワシ、医療倫理なんて、おこがましくて、顔を赤くせずには、口に出
せません。

ワシも、いけない歯科医師の片棒。 担いでんですよ。 えっさ、ほいさっ!
おサルの、かごや、で、がんす。


 *     *     *


先日でした。 お子さんを連れた、お母さんからの、相談。

レントゲン写真。 パノラマって、判るかな? 左右の顎。 一枚の写真に
広げて写す。 これが、パノラマだ。

歯科医師で、よく使う、小さい、三センチ角の写真は、デンタル、言います。


お子さんの、パノラマ。 左右上下の親知らず(智歯)。 四本とも、骨の
中で、寝そべっている。 横向きで。

その歯のあたま。 手前の歯の根っこ、押している。

こりゃあ、口腔外科の担当じゃ。 ワシの手に、余る。 大学の紹介状書い
て、お母さんに渡した。


大事な、大人の歯だ。 その道の、ベテランが、扱うべきだ! これが、

ワシの、お母さんの相談への、返事、でした。


< 今の若者の、三分の一。 親知らず、が、骨の中で、横向きだ! >


一年次だったかな。 病院の見学。 レントゲン科へ行くと、全員のパノラ
マ。 記念に、撮るんじゃよ。

シャーカステン言うのは、すりガラス。 後ろから蛍光灯。 フィルムを置
いて、良く見るための、道具。


七名のグループだった。 この内の、な、なんと五名が、最低一本、親知ら
ず。 骨の中で、お寝んねよ。

あれ見てワシ、日本は、どうなったんかい? と、呆れたものだ。 今の時
代なら、抜けば済む。


江戸時代だったら、えらい、こっちゃで! 感染し易い。 感染すれば、
患者は、死ぬ。 江戸時代の人間。 歯が出なくて骨の中。

死ぬか生きるかの、大問題です。 この点、医学の発達は、すごいな。

西洋医学。 斬った、張ったには、革命的に、有効です。


それにしても、若者の、顎の退化。 深刻です。 顎が退化すれば、歯も当然
退化です。

退化、退化の、日本です。 すべてが退化の、日本です。


ところで、君の奥歯。 大丈夫、かいな?


 *     *     *


ワシの顎も小さいんで、人様のことは言えんのじゃが、学生時代。 アパー
トに、学生が、引っ越して来た。 ご両親、引越しの手伝い。

お父さん、がっしりとした四角い顎。 お母さん、同じく四角い顔、顎の張
り。 悪くない。


なのに、だ。 息子さんの顎。 前から見ると三角形。 横から見ても三角
形。 お口の下に、三角錐(すい)をくっ付けた形。

顎の形、余りに違うんで、この息子さん。 貰い子かな? とワシ、最初、
思ったくらいだ。


だけど、アパートの、壁越しに聞く声は、どっちがお父さんで、息子さんか、
聞き分けられ無い。 なるほど、こりゃあ、やっぱし、親子だ。

出産の折、カンシ出産でも、されたんかいな? 顎を損傷すると、可動性が
阻害される。 顎の、成長発達が、未全と成る。


それにしてもだ。 現代の日本のマンガ。 出て来るキャラクター。 たい
てい、顎が、尖ってる。 顎の退化。 若者、押しなべて、顎が虚弱。

ワシの顎も、余り発達しとらんから、人さまの事は、言えんが、歯科医師を
してると、確かに日本の若者、顎が、縮んでる。 と、実感する。


 *     *     *


顎が縮めば当然ながら、その上の歯も、並んで来ない。 女の子、笑うと、
歯が、二列に並ぶ。 下顎の、二列の歯。 丸見えになったり、する。

思わず、おへっ! と、なる。 あんなの、かわいい、んかな?

恋人選ぶ時は、アーン、させて、歯が奇麗に並んでるか?

確認が、必要かも。



特に、若くして、奥歯の無い子。 噛む能力、激減する。 ワシ、二十代で
奥歯の一本も無い子。 十名は、見た。

この若さで入れ歯。 ちょっと抵抗が、起こる。 たいてい、そのまま。


 *      *      *


事故なんかで歯を、全部無くした女性。 総入れ歯。 彼には、知られたく
無い! 隠す努力。 涙ぐましいよ。 インプラントは、高いしね。

インプラントすると、口の中、BMW入れたと、同じになる。 メンテナンス、
当然、高いわな。 二十代の歯無し。 人生、苦労するよ。


歯が無いと、妊娠から出産まで、栄養分、充分に、摂れない。 だから、早
くに、老化が、進む。

これ、栄養分の摂取。 不全の為だ。 奥歯が不全の人。 考えるべき。


歯の駄目な人、まず、胃が、荒れる。 続づいて、小腸が、弱る。 順に、

大腸まで疲労し。 最後、お尻の穴まで、駄目になるんよ。 歯が無ければ、
咀嚼が、どうの。 以前の問題だ。

歯は、そのくらい。 大変なもの。 なんよ!


 *      *      *


六年次の模擬テスト、正解率が、七十%以下だと、解説付きで、正解が示さ
れる。 この解説が、先生によって、色々でな。

補綴はクラブリ(クラウン、ブリッジの略)の、オー先生みたい。 こっち
の頭。 自然に下がるような、至極、丁寧な、解説もあれば、


一番は、正しいから、正解。 二番は、間違っているから、バツ。 三番は、
云々(うんぬん)と来て、よって答えは、Bである。

などと、果たして解説に、成っとるんか?  疑問の解説もあって、学生の
失笑を誘う場合も、あった。


 *      *      *


このテスト。 問題の答、正解率の、悪いのだけ、である。 指導教授に
答え、全問、出してくれ! 言うのに、

正解率は、七十%だから、改めて言わなくても、解る。 言うて、応じて呉
れんのだ。


四月から十月までは、一分会。 独自に正解表を作り、プリントにして、配
ってくれた。 これも、

十一月に入ると、止めてしまった。 一分会は、成績優秀者の集まりだ。

彼ら自身は、一分会の中で、答え合わせ、しとるんよ。 それを、プリント
にする手間、面倒臭い。 しかしだ。 答えが無いと、勉強にならん。


おいっ、何とかしろ! と言うと、ある学生(成績、十五番だ)。 ボクが、
します。 おおっ! ありがたい!

頼む、頼むってんで、プリント。 作って貰うと、三問くらい、間違ってた。
こうなると、解答が、信じられない。 信じられないと、こんなに困るとは、

知らなかった。


 *      *      *


担当教授よ! 七十%が正解してんだから、教えなくても、正解。 解りは、
しなかったぞ! おかげで、一番大事な年末。 穴が明いたような気持ち。

答えが、間違いかも知れない? あれは、本当に、困る。 教授会、考えて
欲しかったね。 不思議なのは学生で、文句言った人。 無し、なのだ。


ワシも、また、また、あなたですか! なんて言われたくないんで、すぐ黙
ったけどね。

十五番の学生が、駆けずり回って、先生に聞いて、参考書を調べて、十五問
中の、二三問。  間違うんだから。 やっぱ教授会。 全問の正解。

発表すべき! だったよ。


 *      *      *


ワシ先日、血液検査を、して来た。 歯科医師、百名の患者を、治療すると
その内の三名は、B型肝炎である。

我が大学。 勤務する歯科医師の、80%。 B肝(びーかん)の感染歴が
ある。 B型肝炎。


知らない内に、不顕性(ふけんせい、症状の出ない)感染を、しとるんだ。

ワシ、訪診の時。 患者に、必ず言う。  感染する疾患を、お持ちなら、
申告して下さい。 黙っていて、ワシに感染したら、損害賠償の請求。

しますからね!


 *      *      *


あるナイスガイのご老人、だった。 長い事、アメリカで仕事。 自動車会社。

自身、オートバイの愛好家。 千三百CC、ホンダのバイク。 全米をツーリ
ング、したそうな。

ある時、カーブで転倒。 救急車で病院に、運ばれた。 そこで、言われた。
あなたは、エイズの患者、です。


ボク、一瞬。 血の気が失せたね。 うちの嫁さん。 ボク以上に、真っ青だ
った。 彼女、直ぐに離婚。 どっかへ、行ってしまった。

子供たちも、寄り付かなくなったんで、仕方ない。 東京、帰って、この家で、
一人暮らしさ。  今ねえ、この大学病院の、学用患者、してるよ。


くすり、山ほど出されて、真面目に飲んでるから、唾液が、全然、出ない。
肉体的にも、精神的にも、多大な、苦痛だね。


 *      *      *


この方は、申告されたんで。 ワシ、約束通り。 治療はしたけど。 正直
言って、身体が、震えた。

相棒の衛生士。 嫌だと言って、外に出てしまった。 三回、通って、何とか、
仕上げたが、すぐ病院へ、走った。


血液検査で、大丈夫。 言われたけど、一ヵ月後。 心配で、心配で、またまた
血液検査。

それからずっと、定期的に血液検査。 いつも言われる事。 あなたは糖尿病
です! ああ、良かった。 糖尿病で、本当に、良かった!


 *      *      *


あの時くらい、胸、撫で下ろした事、無かったね。 でもHIVより、B肝の
ウイルスの方が、感染力。 何倍も、強いのだよ。

歯科医師は、これらのウイルスに、常時、晒(さら)されとる。


ウイルスは、感染すると、風邪引いたみたい症状が、出る。 エイズの感染の
予想される行為。 した後で、風邪に似た、症状が有れば、

疑ってみる必要。 有るのだぞ! 不用意な性交は、慎むべし。 性交によっ
て、もらう病気。 今や、恐ろしく、多い。  HIVは、その内の、

一つに、過ぎんのよ。 死ぬまで苦しむ疾患、なんて。 詰まらんぞ!


 *      *      *


エイズがアメリカに起こった際。 医事評論家。 一番困るの、歯科医師だ!
と、書いた。

歯科医師が、歯を削る。 必ず出血する。 タービンの回転、物凄いんで、
霧状の血液。 半径、壱(いち)メートルに、飛散する。

先生も何だけど、アシストの衛生士、用心しろよ。 ウイルス性の疾患。 治
らんからね。 一回掛かったら、死ぬまで、お付き合いだ。


学生時代だった。 先生が、脅かすんよ。 何となく、やばい患者、来るとね。
先生、新米の先生に、任すんよ。 君っ! して見たまえ! なんて言ってさ。

新卒の先生、患者が、貰えたんで。 大喜び。 一生懸命に、治療する。


エイズウイルス。 全身に浴びる、わけだ。 最初の内、(君らも、そうなる
が)。 先生の顔。 必死で、治療するから、患者と、すれすれだ。

そんなに近づけちゃああ、いよいよ危ない。 まあ、何だ。 きっとそんな事、
君らは、させられる、からね。


 *      *      *


< 採血の、し易い患者と、恐ろしく、し難(にく)い患者が、居る >


採血だ。 ワシの腕の血管。 スポーツ血管、だから。 病院へ行くと、新
米看護師の、練習台にされるんよ。 あれ、かなわんねえ。

病院、行くだろ。 ワシの腕を、見るや否や。 看護師(婦)が、叫ぶんだ。

A子ちゃん! ちょっと来て! まずは、この患者さんで、練習しなさい。

だとよ。


 *      *      *


あれは五年次。 夏休み明け。 臨床実習の、初め、だった。 採血の相互実
習が、有るのよ。

肥った学生なんて、採血が、出来んのだ!  脂肪の層が、厚過ぎて。 血管
が、判らんのだ。


これじゃあ、相互実習、どころでは、無い。 口腔外科の先生が来て、大騒ぎ
して。 腕を、察(さす)って、すがめつ、ながめつ。

血管。 どうしても判らんのだ! 採血不能の学生、何名か居た。 あんな子、
事故でも起こしたら、偉いこちゃで。


脂肪で、ぐちゃぐちゃになる。 子供を肥らせては、いかん。 肥満は、ガン
の、誘発因子の一つ、なんだぞ。 肥るの簡単でも、やせる時、肝臓に、重大

なる負担、掛かるのだ。 それ以外にも、リスクが、多い。 馬鹿気た太り方
するんじゃ、ないぞ! みなの衆!


仕事してる、ワシの周りには。 高校生で、体重が、百二十キロ超。 四名居
る。 お母さん、美味(うま)い物。 息子に、たっぷりと与える。

子供は全身。 脂肪で、ブヨブヨだ。 十代で、心臓が、脂肪で、タンポナー
ゼだ。 運動しないから(運動、出来ないから)、骨格と筋力。 体重を、十

分には、支えられん、位だ。 こんな、ブヨブヨ人間に、良い人生なんて、


出来るかっ!


 *      *      *


タンポナーゼ、言うのは、塞(ふさ)がれた。 または、塞いだ。 とでも、

訳せる単語だ。


 *      *      *


スーパーへ行くと、虫歯の発生に、最大の貢献する、お菓子。 山ほど、積
み上げてある。 あれを、この世から、全部、無くしてしまいたい。

甘いものを、毎日、摂ってると。 甘いもの、食べなくても、食事の時間。
インスリンが、ドバーッと、分泌される。


こうなると、普通の食事では、インスリンが利き過ぎて、低血糖に、なる。
甘い物を、減らそうとしても。 身体が、拒絶、してしまう。

低血糖だあ! 大量に出た、インスリンに合わせて、甘い物、食べてくれ!

身体が、悲鳴、上げるのよ。 甘い物、止められない。 当然、太る。


それからね。 インスリン、ちゅう物は、かなりに悪質な、発ガン物質だ!
を、記憶して、欲しい。

インスリンは、危険性を持った、内分泌ホルモン、なんよ。 インスリンを
必要としない、食生活が、望ましい!


人類は、ズーッと、飢えの恐怖で、生きて来た。 食べ過ぎの心配なんて、
たかだか、この、数十年、だからね。

身体の進化。 追いつかん、訳(わけ)だ。


 *      *      *


人体で、血糖値を下げるもの、インスリンだけ。 同じく、すい臓から出る
グルカゴン。 副腎から出る、グルココルチコイド、アドレナリンなど。

全てが、血糖値を、上昇させる側。 ある本には、人体、地質学的に見て、
栄養過剰の時代。 ここホンの、数十年のはなしだ。 と有る。


世界では今。 1800万名以上の人が、糖尿病である。 ワシも、カウント
されとるんだろうか?

今の所は、食事療法で、何とか、しのいでいるが、医者は薬。 飲め、飲めと
五月蝿(うるさ)い。


あれ飲むと、本物の糖尿に成る。 薬で助けると、すい臓のベータ細胞、イン
スリンを、自力で分泌、せんように(しないように)成る。

母親が助けると、子供、何もせんように成るんと、同じだ。 政府の助けた産
業、みんな、衰退するんと、同じだ。


助ける事ばかり、してると、自分の力を使わなくなるのは、人間も、細胞も、
産業も、みんな、同じだ。

かと言うて、助けないと、駄目に成る場合もあるから、その辺の兼ね合いが、
難しい。


 *      *      *


とにかくワシ、スーパーから、虫歯の原因に成る、お菓子の類(たぐい)。
全部、排除して、消滅させたいね。

特に小さい子供、お小使いで、お菓子を買っている姿。 虫歯を作ろうと、
努力してる姿に、見える。


ビスケットの類(たぐい)は、歯科医師の、強い味方だって言うはなし。
聞いたこと有る?

あれを食べると、カスが、歯の根元に、セメントみたいに、頑強に、くっ付
く。 虫歯のばい菌、あの中で、ウハウハ、言ってるぜ。


歯ブラシの効果、諸君らの考える以上に、弱い。 ワシが、この本の最初で
書いたように、タオルを指に巻いて、歯の表面をゴシゴシこする方法や、

歯間ブラシ、フロス。 はたまた、歯肉溝を掃除する、柔らか目のブラシ。



そんな道具を、上手く使って、確実に、歯の汚れを落とさないと、現代は、
あらゆる食品に、砂糖が混入、されとるから、

我らの歯。 砂糖漬けの状態、だぞ! ワシの愛飲する、ボスの無糖コーヒー
も、砂糖がチャント、添加、されとるんだぞ。


添加量が基準以下だと、無糖と表示して、良いのだ。 無糖だから、安心では
無いんだ!

これも、ご用心! さっしゃりませい! の、一つだぜ。


 *     *     *


< 一分会の皆さん。 笑わせて呉れて、有難う >


予備校の実施する、模擬テスト。 ふざけた事に、全国同時、では無いのだ。
各大学歯学部で、日が違う。

一分会、先に実施した大学から、問題と解答。 貰って来て、全員に配布し
た。


お陰で明海大。 満点が、二十名。 九十五点以上が、八十名などと、笑える
成績。 残してくれた。

全国の成績。 こんなイカサマ答案、そのままに集計するんだから、この予備
校。 確かに、死ぬよ。 道理で、名前が、デス(本当はDES)だった。


結果、破廉恥そのもの。 こんなのは、我が明海大歯学部、だけだぜ。 あと
の、二十八歯学部。 普通に受験、してたぞ。

このテスト、学内の順位を出すと、九十八点が、百二十名中、六十位だ、なん
て、笑ったよ。

ちなみに、このワシの順位。 百十八番。 へそが、曲がってますんで、解答
を、見ずに、受験したわけ。


でも、へそ曲がり。 二十九期には、ワシの外に、七名は、居たぞ! だから
ワシの順位。 百十八番は、この中の、五番と言うわけだ。

ワシ、思わず。 クソッタレメ! と、ののしったよ。 七名中の五番、なん
て。 ワ、ワシの、プライドが、許さんのだ!  ク、クソッタレメッ!


 *       *      *


一分会の諸君、受験勉強の合間。 笑わせてくれて、有難う! 良い、息抜き
に、成ったよ。


一分会は、コピー機が煙を出す程の、コピー、コピーの毎日だった。

一分会に感謝、しよう! コピー機さんも、ご苦労さん!

コピー機よ。 あなたは本当に、役に立った!


< 知恵は無限に、湧くものだ >


本学出身のA教授。 学生時代は、一分会。 コピー機の話を、耳にすると、
懐かしそうに、こう言った。

ボクらの頃はねえ、コピー機なんて無いだろ。 資料は、手回しの謄写版
だぜ。


ガリ版起こして、機械に付けて、手回しで二百人分、刷って見ろ! 腕が
チャーリーチャップリンに成ってしまうわ! と冗談、飛ばされたんだ。

すると側で聞いていた女の子、不思議そうな顔(かお)して、


そんなになるまで、どうして交代、しなかったんですか?


教授、一本取られて、なるほど!

知恵が、湧かなかったんだね。 ご免! ご免! に、我ら、笑ったよ。


諸君らも、笑ってくれ! 愉快な、女の子、だったよ。 でも、もう、彼女、

三十歳、だかんね。 時の移ろいの、早き事よ! 嫌に、なっちまうよ!


 *      *      *


< 緊急、追加。 ヤフー、09年、四月二十日頃の、ニュースだ >


私大、歯学部。 十一校が、定員割れ。 エライ、こっちゃで!


我が明海大、歯学部。 定員120名に、欠員、六名。 上から七位の、好位
置に、付けとる!

タイガーウッズは、この辺の順位から、良く、タイトルを、奪った、ものだ。


名誉の、第一位。 奥羽大学、歯学部。 定員96名に、入学者は、たったの
53名だ! 44%の欠員率。

第二位が、松本歯科大で、定員80名に、入学が、45名だなんて。 講義室
ガラガラだぜ!


第三位は、日本歯科大の、新潟、生命歯学科。 定員96名の、入学、57名。


 *      *      *


この本の、ズーッと始めに書いた。 やがて、私立歯科大の、五校が、消える!

あの予測が、現実のものと、なり始めたのだ!

五校は、消える! は、十年前の、話題だぜ。


この件に関しては、この本の次。 裏(うら)本に、書く。


 *      *      *


さて、次の段だ。 卒業試験の、アングラ情報だ。 教授が、自分の首を掛け

て、問題を、流出してくれた話題。 なんかを、書いてみる。



*      *      *


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