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< 工事中:金日成 >




* 金日成(キムイルソン)




< 書店に山程有る金日成本 >



私の見方は本文にて詳述するが、ここではひとつだけ書く。 すなわち
朝鮮戦争だ。

あれは1950年、6月25日だ。 北朝鮮軍は38度線を突破して南侵を
始めた。



どんな本にも書いてないが、金日成、あと三年。 いやニ年で良い。
あと二年我慢して、それから南侵しておれば、

金日成は偉大なる半島統一の英雄に成れたのではと思う。 開戦当時を
調べると、アメリカ、あたかも金日成に、おいでおいで、

してるかの如く見える。




1950年のX日、金日成はきっと南侵を始めるとアメリカ、睨(にらん)
でたのが透けて見える。

ここで注意すべきは睨んでたのはアメリカの奥の院である。 現場の連
中には伏せてたらしい。



6月25日、ソウルの米軍の幹部ら、前日、韓国軍の首脳連とドンち
ゃん騒ぎ。 二日酔いでフラフラ。 そこへ北朝鮮軍。

東京のマッカーサーも北の南侵を聞いてビックリした。 だけどアメリ
カの奥の院は知ってた( に違いない。)



思うに金日成、あと最低二年、満を持して我慢してれば李承晩の韓国、
必ずもっと酷(ひど)く劣化してた。

当然北からの工作も入る。 北が南侵する筈なのに南侵せず、二年間
じっと我慢してから火蓋を切っておれば、



そうしておればあの朝鮮戦争、どう決着したか判らない。 もひとつ金
日成の駄目なのは、ソウル占領して三日間、

占領したソウルでドンちゃん騒ぎ、これあかん。 さらには釜山一帯を
残して全韓制圧した時、毛沢東からの警告が金日成に来た。



その形はやばい。 真ん中を突かれたら軍が南北に分断される。 形勢
その一突きで逆転す。 用心しろ。

そして歴史はその通りに成った。 こう見て来ると金日成、軍事的には
大戦略家と言い難い。



ま、残念だったと言うしか無い。 その後の金日成、日本の残した工業
基盤を台無しにした。

オームの定理さえ知らぬ者が電力網をうんぬんするから、今や北朝鮮の
動力源、夜の照明にさえ事欠く。



金日成を稀代の大政治家と持ち上げた日本の知識人、恥を知るべし。
それにしても金日成に関する本、多いな。

書棚ひとつ金日成で充満す。 その先は本文にて。








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