* 裏本 五十歳、歯学部へ行く。( 体験記・医療系 ) * * *   < kujila-books ホームへ帰る >

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 人生に免疫力無き方、読む事なりまッせん

第 2 章 * 2 / 3
明海大歯学部エンドの不正力学
< 鉢ノ木勝則先生の大問題 >



この問題の経緯は単純だ。
鉢ノ木勝則先生が大学の備品をネコババした。
ワシがそれを注意した。

すると鉢ノ木先生、反省するどころか、
ワシに嫌がらせをし始めた。
ワシ、愛想尽きて大学を去った。
以上である。

極く単純だろ。
以下にその詳細を書く。



*     *     *




本文、同期なんで敬称を略す。



< 鉢ノ木勝則君のネコババ問題 >



鉢ノ木君はまず、付属病院のエンドの備品たる、ファイルを持ち
出した。

ワシ、それを横目で見つつ、この野郎(ヤロ)と思いつつも黙って
居った。



ところが鉢ノ木君、これに味を占めたか、今度は実習準備室の冷蔵庫
に保管されとった歯科用のX線フィルム、

これをデンタルと申す。 諸君らも歯科医院にて、歯のレントゲン
写真の時、口の中へセットした、

あの五センチ角のフィルムである。



歯内療法学講座では、学生実習に、抜去歯(ばっきょし)の根充
(こんじゅう)を課す。

この根充の適否を判断するのが、根充歯のレントゲン写真である。
この為にデンタルフィルムが、

実習準備室の冷蔵庫の中に保管されてるのだ。



鉢ノ木勝則君、それを勝手に持ち出し、自分の練習した根充歯の
レントゲン写真を撮った。

歯内療法で使うファイルのネコババの時は用心してたのか、使用済み
ファイルは何処かへ処分して、

証拠を残さなかったのに、



レントゲン写真では実習室のゴミ箱へ、盛大に捨てたものだから、
ゴミ箱の三分の一まで、どっさりだ。

ワシ、それを見て、さすがに注意した。 この注意の仕方を、見て
頂きたい。 ワシ、泥棒はいかんと言ってないのだ。



***************************************************************



< ワシは、こう言うたのである。>



鉢ノ木勝則君、君は億万長者の御曹司だろ。 高校を出るや否や
お父さんは君を自分の会社の専務取締役にした。

その若さで年収が二千万超だぞ。 お父さんの資産たるや、百億を
越える。 年収は、十億に迫る勢いだ。



君は、そんな億万長者の息子なのに、チャラ臭いネコババなんぞ
してると、君の子孫、

やがて億万長者で無く成るぞ。 だからそんなケチな泥棒は、して
いかん。



自分の為にも子孫の為にも、億万長者に相応(ふさわ)しい行為を
しなけりゃ駄目なのだと、

そう注意したのである。



***************************************************************



鉢ノ木勝則君が貧乏人の子なら、ワシ、注意しなかった。 しかるに
鉢ノ木君は億万長者の御曹司である。

そんな馬鹿なマネ、してたら、やがて君の子孫は億万長者で無くなる
ぞと、ワシは叱ったのである。



同じ注意でも、ワシが鉢ノ木勝則君にした注意は、意味が、かなり
違う事に諸君ら、気付いて呉れ。

ワシが、こう言うた時、鉢ノ木君はどうしたかと言うと、ボク今して
ません。 ボク今してません。 ボク今してませんを早口に、



十五分間も言い続けた。 十五分間である。 彼が言い終わるや、
ワシは言うたのだ。

ま、君みたい億万長者の子は、それなりの生き方しないと駄目だ
からね。 年収が既に二千万を超えてるのだ。



そんな人は、そんな人らしい億万長者の倫理に従って生きて行か
ないと、先へ行って君の家族、

億万長者で無く成るのだ。 ワシは、そう言うたのだ。 そして
その場は、それで終わったのだ。



    *       *       *



ところがその日からだ、鉢ノ木君はワシに圧迫を加え始めた。 ある
時は、ワシに、こう言うのだ。

ボクを怒らした者が、どんな目に会うか、久治良さんは知らない
みたいですね。




ワシは、なぬうと目を剥(むい)て鉢ノ木を見た。




ある時は西川博文教授に、ワシの悪口した。 それは入局の二ヶ月
目だった。

東京は文京区、水道橋駅から北へ五百メートルのシティーホールにて
歯科保存学会が開催された。



坂戸から二時間半である。 大学から旅費として、三千円余の援助が
有った。 学会は二日間である。

しかし坂戸から東武東上線にて池袋まで一時間なれど、そっから環状
線にて新宿駅。 さらに乗換えて水道橋。

駅からシティーホールまでは徒歩、十五分だ。 慣れた人なら
池袋から地下鉄を使う。



こちとら、そんな冒険したら、何処へ着くか分らんので、素人ルート
で行った。

往復二日だと、三千円余の援助では足が出る。 最初の日は、ホール
玄関にて同期の連中と会ったから目撃者が居るが、



二日目のワシ、遅刻した上に、大ホールの後方の席に着くや否や、
(何故か)熟睡しちまったから、誰とも会ってない。

昼に受付の女の子に叩き起こされて飛び起きて見ると、ホールは空っ
ぽだ。 あわてて外へ出た。



喫茶店を見付けて入り、スパゲッティーの大盛りを注文。 喰って
から週刊誌なんぞ眺めてたら馬鹿馬鹿しくなった。

そのまま帰っちまったから、そんなのは参加と言え無いと言わるれば
反論し難いが。



   *       *       *



問題は学会の直後のエンドの医局の昼食会だ。 昼メシ喰いながら
西川教授の声を聞いとると、

先日の学会では、旅費の援助を受けながら、二日目に行かなかった
者が居る。 今後、こんなけしからん者は処罰するから、

注意して貰いたいと言うのだ。



ワシは行っておる。 だから教授の言を他人事として、ボ〜ッと
聞いていた。

その夜、寝ながら、待てよ、あれ、ワシの事を言うたのかいなと
思い当たり、次の日、大学へ行くや教授に、

昨日のけしからん者と言うのは、誰かと聞いた。



教授いわく、君の事だよ。 ワシ、憤然として行った事を言うた。
教授、ありゃりゃ、ホンマかいナ。

だけど鉢ノ木がわしに、久治良が来てませんでしたと言いに来たぜ
と言わるるので、

鉢ノ木の告げ口とバレタのである。



**************************************************************



ワシ、教授の驚きを見つつ、鉢ノ木勝則君の子孫、どう成るのだろ
かと、興味を覚えた。

こんな告げ口は貧乏者なら許される。 鉢ノ木君みたい億万長者の、
その御曹司の、して良い事では無い。

こんなのは貧乏人中の、特別に拙劣な部類の反応である。



**************************************************************



鉢ノ木君の如く、我が29期には資産が百億を越し、年収が数億の
子弟が何人も居たが、彼ら彼女らからは、

資産と収入に相応(ふさわ)しき文化的な香り(かおり)の、漂う
者は居なかった。



この辺が日本の資産家の弱点なんである。 我らの如き貧乏人に、
億万円を持たせた様な感じの資産家だ。

だから金持ち三代続かずの俗諺、何時までも消えぬのだ。



   *       *       *



鉢ノ木勝則君との不愉快なる関係を、いちいち書くは、気が重い。
よって次にて打ち止める。

それはワシらの一年先輩に当たる、松崎先生である。 松崎先生を
卒業名簿で見ると、27期とある。



我らは29期だから、先生は卒業か、はたまた歯科医師国家試験の
どちらかで足踏み、されたのだろ。

この松崎先生、鉢ノ木勝則とは親友だ。 何かワシの悪口でも吹き
込まれたのだろう。



学生の実習だった。 うらみの込もった咎(とがめ)る視線にて
ワシを、ジィ〜ッと、いつまでも見続けた。

ワシ後日、松崎先生に手紙した。 鉢ノ木に何を吹き込まれたの
ですか。



鉢ノ木は大学の備品の、ネコババをしたのですよ。 知ってますか?
ワシが止めろと注意したら、見ての通りのザマアです。

それじゃあ先生は、鉢ノ木の犬ですよ。 恥を知りなさい。 犬の
人生に繁栄は無いのです。

反論有れば反論下さいと、ワシ、手紙した。



松崎先生の父親は歯科医師だ。 何処で開院されとるか知りません
が、ご住所は東京の板橋区本町です。

その辺で開業されてるのでしょ。 お父さんのお名前は、陽一と
申さるる。



27期の松崎先生、このページを読まれたなら、反論して下さい。
お待ちします。 反論が来れば、



***************************************************************
ここに載せます。
***************************************************************



その頃だ。 歯学部では先生の診療着は洗濯部が、無料で洗って
呉れる。

だから新卒センセの仕事のひとつは、各講座の研究室の洗濯物、
四階の洗濯部へ持ってく事だ。



ワシも新卒の頃。 診療着の山ほど入った籠(かご)を、洗濯部の
入り口に置いて来るのが仕事だった。

奇麗好きの先生、毎日、新しいのと着替える。 ワシの様な無粋者
は、三日に一遍とか出す。



ある日だった。 自分の診療着も入れて洗濯に出した。 二日後
取りに行くと、自分の診療着、上も下も行方不明。

盗難である。 その頃は鉢ノ木勝則君の嫌がらせの最盛期。 当然
ながら犯人は鉢ノ木と思うわな。



特にその日から、当の鉢ノ木の洗濯物、完全にひとつも出ない。
これ、おかしいでしょ。

直前まで毎日の様にワシは、鉢ノ木の診療着を洗濯部へ運んでた
のだ。 誰の洗濯物を出したかは、



備え付けのノートに、その都度記入するから、一目瞭然である。
鉢ノ木は、その日から、ぴたりと洗濯物、出さなくなった。

状況証拠は、これだけだから、刑事事件では、こんな証拠では鉢ノ木
を犯人とは断定出来ぬ。



   *       *       *



さらに厳密に言うと、鉢ノ木勝則が、付属病院診療室のファイルを、
ネコババしたと言うのも、ワシが言うとるだけで、

鉢ノ木が、そんな事してませんと反論したら、どうするのだ?
物証はもはや無いのである。

ワシの見聞だけである。



鉢ノ木勝則は、それから実習準備室の冷蔵庫に有った、歯内療法学
講座の備品たるデンタルフィルムを、

勝手に私用したは、どうなるか。 ワシが注意した後、鉢ノ木は
購買(吉田)から、ワンカートンのデンタルフィルムを買い、



冷蔵庫に戻して居る。 つまり流用分を弁償しとる。 デンタル
フィルム、ワンカートンは、約三千円である。

ワシはデンタルフィルムの私用は注意した。 しかし診療室からの
ファイルの無断持ち出しには、何も言ってない。



デンタルフィルムは安い。 歯の神経を抜く、エンド用のファイルは
高い。

一本、千余円である。 鉢ノ木の持ち出したファイルの本数は不明
だ。 この話題でワシは、



全体、七万か八万円程だろうなどと、いい加減な金額を言うて居るが
ワシのこの発言を、法的に咎(とがむ)れば、

返りてワシが、罰せられるやも知れぬのだ。



   *       *       *



練習用に使ったファイルは、購買で購入したものですと鉢ノ木が
証言したら、どうする?

当時鉢ノ木は、深夜まで実習室でエンドの練習をして居た。 昼間は
机の上に道具を広げたまま、何処かへ行ってた。



ワシ、よくその空席へ行き、彼のファイルを手に取り、明かりに
かざして見たものだ。

診療室のファイルは、そのままでは診療室に出ない。 新品と言えど
必ず殺菌して、ビニールの小袋に密閉されて出る。



大学の購買は、あの大手歯科医療機器メーカーの、よしだ、である。
よしだから購ったファイルは、練習用で、患者には使わないから、

滅菌してない。 つまり両者のファイルは、加熱処理の有無で分る。
加熱処理すると、ファイルの表面は高温で、酸化する。



ワシは鉄工所あがりの人間だ。 金属は慣れて居る。 鉢ノ木の
ファイルを見て、診療室のファイルを持ち出したなと、

ワシ、声に出して言うた。




この野郎メッ、あんな億万長者の息子が、かくの如きケチな真似を
するのかと、思ったのである。

しかしそれでもワシは、鉢ノ木に、何も言わなかった。



ところが鉢ノ木勝則、続いて実習準備室のデンタルまで無断で使い
出した。

それは余りでは無いか。 よって機を見て鉢ノ木に、君みたい億万
長者の御曹司が、そんな馬鹿な真似を、

しちゃいかんと言うたのだ。



ワシ、泥棒するなと言うたのでは無い。 君みたいな金持ちが、
そんなアホすると、

やがて君とこは、金持ちでなく成ると言うたのだ。 これを見て
欲しい。

泥棒はいかんとは、言うて居らぬぞ。



鉢ノ木勝則が貧乏人の子なれば、ワシ、何も言わなかったと思う。
諸君、ワシの注意の趣旨、

確認されたし。



***************************************************************



その後、学会へ出席した、しない問題での、西川教授への虚偽の
告げ口。

その他、もろもろの嫌がらせの果てに、ワシの診療着上下の紛失だ。
ワシ、ホント、彼の子や孫が、どんな人生をするか、

この目で見てみたい。



試みに、鉢ノ木勝則君の運勢を鑑定すると、金まみれと出た。
結構な卦(け)では御座らぬか。

ただし、その金、小銭ではあるが。 しかし小銭言うても、彼の
小銭は何億単位だ。 小銭言うても桁が違うのじゃ。



このページが後、何かの問題を生じたら、報告す。



***************************************************************



< 鉢ノ木勝則君の父親(てておや)との電話 >



鉢ノ木勝則君は最近、東京都のド真ん中にて開業した。 文京区で
ある。 東京ドームの近くだ。

お父さんの事業が不動産貸付業であれば、こんなの、
お安い事だ。



ワシひょんな事から、この鉢ノ木君のお父さんと話す機会が出来た。
ひと口に言うて、

鉢ノ木君のお父さんみたい、完全に全く、話に成らない人も珍しい。
会話と言うものが成立しないのである。



こんなタイプの方、ワシ、初めて会った。 では、その報告をす。



   *       *       *



最初ワシが、鉢ノ木勝則君に手紙したのだ。 彼の開業祝を兼ねて、
もし先生が、ワシの診療着上下を盗んだ犯人なら、

弁償すべきだと言うてやったのだ。 そしたら鉢ノ木君からは梨の
つぶて。 代わりに父親からハガキが来た。

以下、全文を載す。



( 鉢ノ木照一氏からのハガキ。但し煩雑部分は略す。)
***************************************************************



前略

早速ですが、土田氏(ワシの本名ダス)の不思議の突然の文物に、
ご回答、申し上げます。

意味不明で、息子をドロボー呼ばわりの内容で、貴殿もご存知と
存じますので、一度当方へ来て下さい。 お話し、お伺いします。


関係者様、立会いでお話ししましょう。



***************************************************************



このハガキの連絡を受けて、ワシは、鉢ノ木君のお父さんたる照一氏
に電話した。

上記文面の末尾の関係者とは、警察官であるらし。



ワシ、ちょっと頭を傾(かし)げた。 考えて呉れ。 ワシの手紙
には、あなたの息子の鉢ノ木勝則が、

明海大学歯学部の備品をネコババした。



それをワシが注意した。 そしたらあなたの息子がワシに、嫌がらせ
を始めた。

その中で、洗濯に出したワシの診療着上下が紛失した。 当時の事情
から勘案すると、あなたの息子が、いかにも怪しい。



誰が犯人かの確定は出来ぬが、もしあなたの息子が犯人なれば、
弁済願いたいと、書いたのである。

そんな物を警察に見せて、どうするのかね?



ワシ、正直、鉢ノ木照一氏の感覚を心配した。 照一氏、その頃、
ワシの母にも、ハガキしとった。

その文面を以下に出す。 ちなみにワシの母、視力の関係で、もはや
字が読めぬ。



***************************************************************



前略

一筆、差し上げます。 悪口雑言の 四頁次(ママ)と及びます
公平氏(ワシである)の流布(?)は、

何とお答えして良いか判りません。 よって公平氏も言ってます
様に、否非( 是非の積りか? )


私と私し息子の所と来て下さい。(ママ)  村岡氏、他関係者
立ち合いで、話しましょう。



***************************************************************



文中の村岡氏とは、22期。 村岡亮(あきら)先生である。
ちなみに奥様は23期。 渡辺祐子(旧姓)先生だ。

この渡辺先生には大学でお世話に成った。 ワシ、先生のアシスト
した事、有る。



村岡亮先生は、鉢ノ木勝則君の師匠筋に当たるから、それでお父さん
もご存知なんでしょ。

だけど、お父さんの反応。 根源的に可笑しく無いか?



息子が、大学の備品をネコババしたのである。 ワシはそれを咎め
たのだ。 そしたらあなたの息子は、ワシに嫌がらせを始めた。

そんな事件に人(ヒト)を入れて警察官入れて、どうするんでしょ?
何を話し合うと言うのでしょか?



   *       *       *



ところがお父さんの鉢ノ木照一氏。 ワシの手紙を持ちて、警察へ
行ったと言うのだ。

ワシ聞いた。 で警察は、どうしましたかと。



鉢ノ木照一氏、警察は何も言わず手紙を返した。 そりゃそうでしょ
手紙には、あなたの息子が大学の備品を盗んだ、泥棒した。

それをワシが咎(とがめ)た。 そしたらあなたの息子はワシに、
嫌がらせした上に、仕返しまで始めたと書いてあるのだ。



そんな手紙、持参して、良くまあ警察なんぞへ行きましたな。 お
父さん、オツム、大丈夫ですかと

言われませんでしたかと聞いたが、この返事は無かった。 照一氏、
ただもうひたすらに、わしは警察を呼ぶ。

警察を呼ぶを連呼して、正常な対話が出来ぬのだ。



    *       *       *



そこまで警察警察と言うからには、ワシも警察へ電話した。 大学は
埼玉県坂戸市だから、管轄の西入間(にしいるま)警察署だ。

生活安全課が出た。 いわく、あなたは盗みの目撃者です。 被害
を受けたのは明海大学です。



大学が被害届を出さないと、私たちは動けませんと言うから、なる
ほど、こりゃ大学へ電話だわと電話した。

受付、誰につなぎましょうかと聞いて、病院長につなぎますかと言う
から、今は誰が病院長しとるのかと尋ねると、

申(しん)教授だと申す。



こんな下品な話、申教授にするのも気が引ける。 それじゃ病院長
につなぎますかと言うから、誰かと聞くと、

掛川智広氏だと言う。 おおッ掛川氏なら知っとる、そこへ頼むと
言うて、つないで貰った。



だけんども、この掛川智広病院事務課長との会話が、良く無いのだ。
掛川事務課長いわく、

備品のネコババは、各先生方の良識に頼る以外、対策が無いのです。
それ以外、わたしは何も言えません。



先生方を監視するわけにも行かないし、本当にそれ、各先生の良識に
待つ以外、

手が無いのです。




この言に対し、ワシは、こう言うて反論した。 でもね、この件は
意味が少し違うのじゃ無い?

鉢ノ木のネコババを、ワシは注意したのですよ。 すると彼は嫌が
らせ、して来たのですよ。



こんな場合、大学が、この問題に介入して、キチッとした処分、
すべきでは無いですか?

さも無いと、このワシは、無為の討ち死にですよ。



鉢ノ木が本当に大学の備品をネコババしたのかを確認して、事実なら
資格停止の上、大学立ち入り禁止、一年間など。

キチッと処断して呉れないと、ワシ、大学に、見殺しにされたと同じ
に成ります。

違いますかと言うたったのだが、



掛川智広病院事務課長、最後まで、それは各先生の良識ですと言い、
話が噛み合わぬ。

諸君、ワシと掛川事務課長と、どっちが正しい? ワシの間違いか?
だったら謝罪して訂正するぜ。



   *       *       *



そこでワシ、東京は代々木、本学二代目理事長、イクさんこと宮田
侑(すすむ)理事長の事務所へ電話した。

もちろん理事長は出ぬ。 受付おんなの子。 (仮に)平田さん
とす。



ワシ、理事長は何も反応せぬと思うが、行き掛かり上、電話した。
これから話す内容を伝達されたし。

と言うといて、この問題の内容を語った。 予想通り理事長からは
何の反応も無かったが、平田ちゃんと話す中で、

大学の色んな力学を知った。



   *       *       *



まず宮田侑理事長の、侑の字は、何と読む?  大学では理事長は
イクさんである。 ワシもイクさん、イクさんと言うて居った。

しかるに侑は、すすむと読む。 郁ならイクだけど、侑はすすむだ。
ひとつ賢く成れました。



さて平田ちゃん、誰に吹き込まれたか、故 山本美郎歯学部長の女性
関係を、詳細に知っとった。

ワシは聞いた。 それじゃワシの出しとるHPは、知っとるかと。
知りません。



   *       *       *



ろくでも無い事は知って、ワシの HP の如き、人生に、かくも有益
なものを知らないのだ。

この、おんなの子に、そんなロクデモ無い情報を吹き込んだ者に、
災(わざわい)有れかしとは申し置く。



   *       *       *



かくの如くして、鉢ノ木勝則君のお父さんが、余りにも警察警察と
言うものだから、

ついついワシは、警察から病院事務室から、果ては宮田侑(すすむ)
理事長のとこまで行ってしまった。



ワシは結局、大なる反省をした。 鉢ノ木に、あんな注意、するで
無かったのだ。

正義漢振って注意して、あんな不愉快を受けるより、自分も一緒に
大学の備品、ネコババしてれば良かったのだ。

諸君、そうは成らぬか?



ワシは前のページにて、本学歯内療法学講座を、一介の開業歯科医の
分際にて、学外から教授の権限を振いたる、

高見英行先生に、この件の仲介を依頼した。



反応なし。 こんな簡単な問題さえ始末出来ない者が、偉そに教授
の権力なぞを私物化、すんな、ちゅうのです。



   *       *       *



また鉢ノ木勝則君のお父さんの反応の仕方は、少々、心配なれど、
まだしも父親である。

問題は大学付属病院事務の、掛川智広課長では無いか? 掛川氏の
対応では、大学の備品は、



ドンドンネコババして下さいと、公言しとる様なものだよ。 氏の
見識が疑わる。

結局、つまらん正義感を行使した、このワシが、一番損したと言える。
ああ、あほらし、あほらし。




鉢ノ木なんかに注意するんじゃなかった。 ワシも一緒にネコババ
するのだったと、悔やむ事しきりの毎日である。

明海大学歯学部は、一体どんな見識しとるのじゃと、言いたく
成らんか?



***************************************************************



クソッタレメッと言うて、このページを終わる。









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